ご挨拶
院長篠田正裕
院長あいさつ
人生100歳時代
こんにちは。院長の篠田正裕です。さて、「人生100歳時代」となり、歯科領域の健康維持増進も戦略が必要となってきました。お口の健康は、胎生期より脳と体の発育に関係しており、生涯に渡りその影響を受ける事となります。つまり、健全な顎の成長と歯並びの重要性の事です。歯並びと顎の成長に不具合があると、歯や顎のダメージリスクが高くなります。理由は、歯や歯周組織が咬む力の影響を長期間に渡り受けるからです。無意識に誰もが「歯ぎしりや食いしばり」という習慣行動を、程度や頻度はそれぞれですが、生理的範囲で行っています。しかし、自律神経のバランスが崩れてストレス状態となると、強大で持続的な力に変わり、歯や顎や歯周組織に大きなダメージを与えます。そのダメージが生涯に渡り日常的に繰り返されるのです。
歯並びが良くともリスクはありますが、歯並びが悪いとリスクは増大します。なかなか自覚症状はありませんが、歯科用CT撮影で確認すると、歯の周りの骨がダメージを受けているのが確認できます。矯正歯科治療は、見た目の改善のみでなく、健康に大いに関係があるのです。お口の健康は、虫歯や歯周病による「細菌」と「咬む力」のコンビネーションの影響によって、歯や歯茎がダメージを受け続けるのです。歯ぎしりやくいしばり等の無意識下における咬む力はストレスと大いに関係があります。ストレスとは嫌いな上司等だけではなく、パソコンやスマホ等の長時間使用による交感神経の優位状態、興奮状態なども当てはまります。虫歯や歯周病も生活習慣病ですが、食いしばりも生活習慣と深く関わっているのです。
望ましくは、成長期の歯並びと顎の成長の改善を行い、成人においても、100歳時代の「将来に対するリスク軽減としての戦略」として、矯正歯科治療がお口と体の健康に有効だと考えます。「プレオルソ」や「インビザライン」の新しい矯正治療は、その重要なピースとなります。
また、中高齢者においては異なるアプローチ戦略が必要かもしれません。運よく歯並びも良く、ご自分の歯が健康に残っていれば、定期的なメインテナンスでの対応で良いかもしれませんが、すでに多くの問題を抱えているケースでは、100歳時代に備えて、口の中をなるべくシンプルにしていくことも重要となります。
先に説明した様に、人生において、なかなか生活習慣やストレスリスクを回避するのは困難ですし、忙しく興奮状態にあることは多々ある事と考えられ、誰もが矯正歯科治療を受けられた訳ではないと思います。歯周病や悪い歯並びに合わせて製作した冠などで、どんどん後回しになった問題が山積している方も多数いらっしゃいます。いわゆる難症例と言われるケースです。一般的には、なるべく歯を残したほうが良いと言われますが、それは状態の良い歯のケースと言えるかもしれません。問題が山積している場合は、口の中をトータルで判断する事が特に重要となります。年齢やケースによっては、今後、良い状態での機能が望めない歯は積極的に抜歯し、よく咬める使いやすい「管理のしやすい冠や入れ歯」に口の中の大改造をして、将来の老人ホーム生活でも、食事ができて、家族や施設スタッフなどの、他者からも管理しやすい状態に少し早く備えておくことは、100歳時代の危機管理にとても重要と考えます。「インプラントオーバーデンチャー」や「コーヌスデンチャー」、また、そのコンビネーションは、とても効果的な治療法と考えます。
また、幼少期より矯正治療を行い、良い歯並びにしておく事は高齢になった時でも、入れ歯にならずにインプラントも必要ない状態でいられる可能性は高くなるとも言えます。
人生は楽しむためにあるのだと思います。「お口の健康の投資=体の健康の投資」として、少し早めに危機管理をしてみましょう。
経歴
- 岩手医科大学 歯学部 卒
- 岩手医科大学 歯学部 第一補綴科
- 米国オハイオ州立大学助教授マスターオブサイエンス・元米国ワシントン大学准教授及びチェアマン・元日本補綴歯科学会会長 故、田中久敏先生の元で学ぶ
- 気仙沼 大島歯科診療所 所長(第一補綴科在任中)
- 若見町歯科診療所(第一補綴科在任中)
- 大野村歯科診療所(第一補綴科在任中)
- 医療法人 篠田総合病院 歯科口腔外科
- 日本歯科補綴学会員
- 山形県歯科医師会広報委員
- 山形市歯科医師会広報委員
- 日本歯周病学会員
- 山形市立第五小学校 歯科校医
スタッフ情報
- 歯科衛生士5人(受付事務兼務1人を含む)
- 歯科技工士1人
- 歯科助手1人(受付事務兼務)
- 受付事務(歯科衛生士兼務1人、歯科助手兼務1人)